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技能実習生の失踪対策

技能実習生が、何らかの事情を抱えて在留中に失踪してしまうトラブルは少なくありません。雇用する企業側は、失踪によくある理由を把握した上で、自社で問題が発生しないように十分な対策を講じておくことが大切です。

このページでは、技能実習生が失踪してしまう理由やよくある潜伏先をまとめました。万が一失踪者が出た場合に、企業側が取るべき対応についても解説しています。

失踪者数の推移

法務省が発表した統計によると、技能実習生の失踪者数は年々増加傾向にあります。平成25年には3,566名だった失踪者は、令和4年には約2.5倍の9,000名以上に増加。全国で多くの技能実習生が在留中に「失踪」または「行方不明」となり、管理団体等から届出書が提出されている状況です。

※参照元:法務省「技能実習生の失踪者数の推移(平成25年~令和4年上半期)(PDF)」 (https://www.moj.go.jp/isa/content/001362001.pdf

失踪してしまう理由

技能実習生が失踪してしまう理由に、以下のようなことが挙げられます。

不当な待遇で働かされている

不当な待遇で技能実習生を働かせることは技能実習法で禁じられていますが、中には技能実習生に対し、違反と知りつつも不当な扱いをしている企業が存在します。

技能実習生に対し、賃金未払いが常態化していたり労働環境が劣悪だったりすると、働く環境や生活に不安や身の危険を感じて、失踪してしまうケースは少なくありません。

賃金を支払っていたとしても、技能実習計画とは異なる業務につかせる、違法な時間外労働をさせるのも不当な待遇にあたります。

モラルに問題があるケースも

働いている職場のモラルが原因で、技能実習生が失踪してしまう場合もあります。技能実習生は、当然ながら日本とは異なる文化や宗教、肌の色を持つ外国人です。

国籍や宗教、肌の色などで日本人の同僚や上司が差別を行うような環境だと、差別に耐えかねて逃げ出してしまうでしょう。

特に、常識やモラルに欠ける従業員や経営者は、加減を知らず人権侵害とも取れる不当な扱いをすることがあります。直接的な暴力や言葉の暴力はもちろん、清潔な住環境を与えないのも差別の一種です。

このような職場での不満が積み重なると、失踪を招くだけでなく、誰かに危害を加えるといったトラブルにまで発展しかねません。

借金や仕送りも原因の1つ

技能実習生の中には、自国の送り出し機関に対して借金をしてまで日本にやって来る人もいます。日本語講習の料金や寮費を借金で支払っても、日本で働けるようになればその分の賃金を借金の返済に充てることができる上、母国への仕送りまでできると考えるからです。

ところが、収入が思わしくないと、仕送りどころか借金の返済もできません。その結果、失踪して不法就労や犯罪に手を染めてしまう人も増えています。

失踪者を探すのは難しい

技能実習生は、一度失踪してしまうと探し出すのが難しいと言われています。それは以下のような理由からです。

コミュニケーションが難しい

外国語の中でも、日本語は難易度の高い言語です。技能実習生自身がしっかりと日本語を話せるようになりたいと思って勉強していない限り、コミュニケーションは難しいでしょう。

異国の地でコミュニケーションに不安を感じながら孤独な時間を過ごす中で、職場の待遇面などで不満が募ると、どうしても「ここから離れよう」と考えるのも無理はありません。とは言え、昼夜を問わず技能実習生を監視し続けることも、人権保護の観点から問題となってしまうでしょう。

技能実習生の日本語がおぼつかないうちもコミュニケーションを取れるような仕組みを、企業側で構築していくことが求められます。

失踪を手伝う者がいる

技能実習生が職場から失踪するとき、1人で電車やバスなどの路線や時間を調べて失踪することは、あまり起こりません。

日本語を理解していないのに時刻表や路線案内をチェックするのは現実的ではありませんし、土地勘のないところからどこへ向かえば良いのか、見当もつかないはずだからです。

この場合、過去に失踪を成功させている同郷の仲間や、報酬を受け取って失踪を手伝う者がいると考えられます。失踪を手助けする者が周りにいると、名義を借りて住む家やスマホなどを手に入れられるため、単独の失踪者よりも捜索は困難になります。

捜索のスピードが遅れる

技能実習生が職場の同僚とこまめに連絡を取り合っていたとしても、その間に場所を移動している可能性があります。その日の勤務時間が終了したあと、普段どおりのやり取りをしていたとしても、翌日の朝になって出勤していないことが分からないと、消息を絶ったことは判明しないものです。

特に土日などの休日を挟んだ場合、休みのうちに遠い所へ移動してしまう可能性も十分考えられます。すると初動が大幅に遅れて捜索のスピードが遅くなってしまいます。

探し始めが早いほど見つかりやすくなるため、普段から気になる行動をしていないか、不審な部分はないかを気に留め、こまめに技能実習生たちと接触をしておかなくてはなりません。

失踪者の潜伏先とは

技能実習中に行方をくらました実習生は、どこへ行く傾向にあるのでしょうか。ここでは、失踪者によくある潜伏先をまとめました。

友人の家

失踪して現場から遠くへ逃げる準備をするために、友人や知人、交際相手などの家に潜伏するケースが多くあります。失踪してから数週間の間は、友人などの近しいコミュニティをたどると見つかる可能性があります。

しかし、失踪が判明しても積極的に探そうとしなかった場合、本人は失踪の準備を整えて友人の家を離れることが多いです。万が一の失踪に備えて、技能実習生のネットワークやコミュニティをある程度把握しておくことが大切です。

車上での生活

何らかの形で自動車を入手した失踪者は、無料で長時間駐車できる公園や道の駅などの駐車場で車上生活をしていることがあります。

手に入れた車が盗難車ではなく、捜索願も出されていない場合、長期にわたって失踪生活を続ける可能性があります。車で失踪している可能性も含めて、失踪が判明したら速やかに必要な届け出を出さなくてはなりません。

別会社での寮

失踪生活をしながら他の場所で働くと、失踪が明るみになりやすくなります。それを逆手にとり、別人になりすましてあえて寮完備の会社に就職して、堂々と働きながら潜伏する実習生も少なくありません。別の会社で、別人の名札を掲げて働いていた技能実習生が発見された事例も実際に起こっています。

失踪したからと言って、誰もが遠くの街に逃げるわけではないと理解しておくと、発見に繋がる可能性があります。

保護されている場合もある

NPO法人の中には、劣悪な環境や不当な扱いを受けながら働かされている技能実習生や日本で困っている外国人を救うために、技能実習生や留学生の保護を行っているところもあります。

失踪してはみたものの、仕事に就けずに悩み、NPO法人を頼って駆け込む可能性を考えると、近隣のNPO法人に連絡を入れてみるのもひとつの手です。

失踪者が出た場合の対応

受け入れた技能実習生が万が一失踪してしまったとき、企業側が取るべき対応は以下の通りです。失踪に気づいたら速やかに対応しましょう。

監理団体へ連絡する

技能実習生が失踪したと把握したら、まずは監理団体へ連絡する必要があります。監理団体とは、技能実習生を受け入れて日本での活動や受入企業のサポートを行う団体のことです。失踪の判明後は、受入企業と監理団体で連携して技能実習生を探します。

その後、同僚や他の技能実習生に話しを聞いてみるなどで手がかりを探しながら、技能実習生が暮らしていた部屋を確認しましょう。荷物や貴重品、パスポートなどが見つからない場合、自発的な失踪の可能性が高いです。

ただ、失踪ケースの中には、自発的な失踪ではなく、何らかの事件に巻き込まれている可能性も考えられます。貴重品が残されているなど事件性が疑われる場合、警察署に捜索願を提出して母国の家族とも連絡を取る必要があります。

技能実習実施困難時届出を提出

受入企業側から失踪の連絡を受けた監理団体は、外国人技能実習機構へ「技能実習実施困難時届出」を提出します。

この届出は失踪先が分からない場合もどこに失踪したかが判明している場合にも必要です。

受入企業側は、届出提出後に外国人技能実習機構の指示を受けて行動します。具体的には、退職に関する手続きや失踪前日までの給与計算・支払い手続き、雇用保険や社会保険、厚生年金の資格喪失手続きが必要です。

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